ホラー小説好き必見!
この度、アマチュアウェブ小説家デビューをいたしました!
ホラー好きが高じて、じゃあ書いてみようと思ったのがきっかけです。
短編ホラー、SF中心の作品なので、よければご一読ください。
どなたでも無料で読めます!
怖いけど怖くない!? : 笑えるホラー映画3選
ホラーが楽しい季節になってきました!
スリルは欲しいけど、怖いのはそこまで得意じゃない、そんなあなたに
コメディテイストなホラー映画3選をお届けします
【1. ハッピー・デス・デイ】
[あらすじ]
イケてる女子大生で遊んでばかりのツリーは、誕生日の朝も見知らぬ男のベッドで目を覚ます。慌しく日中のルーティンをこなした彼女は、夜になってパーティに繰り出す道すがら、マスク姿の殺人鬼に刺し殺されてしまう。しかし気がつくと、誕生日の朝に戻っており、再び見知らぬ男のベッドの中にいた。その後も同じ一日を何度も繰り返すツリーは、タイムループから抜け出すため、何度殺されても殺人鬼に立ち向かうが……。
新感覚ホラーコメディの代表格
続編も合わせてめちゃめちゃ好きです
ホラー×タイムループということで、だいぶSFネタが入っていたりで怖さは薄れてます
ただ、女子大生が殺人鬼に襲われるというスリルは健在
しかも死んで終わりじゃないからよりハラハラします
ただグロいホラーは飽きたな、って方にもおすすめ!
【2. ゾンビランド】
[あらすじ]
新型ウィルスの感染拡大により、人類の大半がゾンビと化してしまった世界。引きこもりの青年コロンバスは、“生き残るための32のルール”を作り、それを実践して生き延びていた。そんな中、コロンバスは最強のゾンビハンター・タラハシーや、美少女詐欺師姉妹ウィチタとリトルロックに出会い、ゾンビのいない夢の遊園地を目指すが……。
ゾンビ映画におけるセオリーをなぞっているメタコメディ
アクション要素が多いのでそんなに怖くない
友達とわいわい見たり、酒のつまみに賑わしで見るのにおすすめ
ビル・マーレイがいいんですよ
【3. ウィリーズ・ワンダーランド】
[あらすじ]
車が故障し、人里離れた町に取り残された男。通りかかった修理工に助けられるが修理代を払えず、支払いの代わりに、廃墟となったテーマパーク「ウィリーズ・ワンダーランド」の清掃員として一晩だけ働くことに。しかしパークには暗い過去があり、かつて子どもたちに大人気だった動物キャラクターのロボットたちは恐ろしい殺人鬼と化していた。園内に閉じ込められた男は、容赦なく襲い来るロボットたちと死闘を繰り広げる。
ニコラスケイジ主演、制作のホラー
本人めちゃめちゃ楽しんでやってんな、というのがひしひしと伝わります
着ぐるみが襲ってくるという、最近のホラゲでよく見るような設定を映画化した感じで
ビジュアル的にもポップ×血みどろって感じでかなり好きです
ホラーのお約束を守りつつも、ニコラスケイジだけそのルールから外れる異質感が凄い
完全にニコラスケイジを使った大喜利の映画
ほぼセリフがないぶん、表情の演技でコメディ感出してて、やっぱりこの人凄いなってなります
ただ、ニコラスケイジが誰かわからない人が見るときっとメタ的面白さは半減なので
誰かと一緒に見るときは、少なくともニコラスケイジ主演映画を1本見せてからの方がいいと思います
(個人的にはザ・ロックかナショナルトレジャーがギャップがあっておすすめ)
ホラー苦手な方も、オバケ出てくる系ではないので是非挑戦していただきたいです
以上、個人的おすすめホラーコメディ3選でした
ミステリ小説感想 : キネマ探偵カレイドミステリー
[あらすじ]
「休学中の秀才・嗄井戸高久(かれいどたかひさ)を大学に連れ戻せ」。留年の危機に瀕するダメ学生・奈緒崎(なおさき)は、教授から救済措置として提示された難題に挑んでいた。しかし、カフェと劇場と居酒屋の聖地・下北沢の自宅にひきこもり、映画鑑賞に没頭する彼の前に為すすべもなく……。そんななか起こった映画館『パラダイス座』をめぐる火事騒動と、完璧なアリバイを持つ容疑者……。ところが、嗄井戸は家から一歩たりとも出ることなく、圧倒的な映画知識でそれを崩してみせ――。
映画マニアの安楽椅子探偵とパシリワトソンのバディもの
今大人気のミステリ作家、斜線堂有紀さんのデビュー作だそうです
魅力的な凸凹コンビにたまに女子高生も参加し、とても楽しいトリオもの
と思えば一筋縄でいかないのが斜線堂さんらしいです
日常系ミステリかなと思ったら非日常のスリルもあり、シリーズ通してタイプの違うミステリが楽しめました
探偵役の嗄井戸くんが映画マニアということで、いわゆるマニアが好きな「名作」の話しか出ないのかなーと思いきや
バックトゥーザ・フューチャーからドラえもん、インセプション、ブレアウィッチプロジェクトまで、ポップコーンムービーから低予算ホラーまで網羅してくれてて大歓喜
もちろんどれも名作ですが、小説に出てくるタイプの映画じゃ無いと思ってたので楽しかったー
映画好きの人はぜひシリーズ3作通して見てほしいし、出てきた映画を追って見てみるのも楽しいかも
私も半分くらい見たことない映画だったので追いかけたいと思います
映画感想 : スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース
前作見てからずっと続編を楽しみにしていました
1作目がものすごく革新的な映画だったので否が応でも期待が上がり、前作と同じような感じだったらどうしよう…とすこし心配していたのも余裕で超えて、最高の最高を更に更新した作品でした
※以下感想 ネタばれ注意※
↓
〈大好きなキャラクター〉
前作ではBパーカーとスパイダーハムが好きだったのですが、今回2人のキャラクターにやられました
スパイダーマンインディアとスパイダーパンクめちゃめちゃよい
ビジュアルと日本語吹き替えキャストでキャラの雰囲気逆かと思ってたら、インディアはムードメーカーだし、パンクは激渋アナーキストでマスクの見た目とのギャップが最高でした
映画の尺長かったはずなのに、2人の出番が少ない!というか物足りない!
早く続きみたいですね
というかパンクのフィギュアは出てるのに、インディアはあんまり出てないので出してほしい
パンクのほうは原作コミック読みたいなーと思います
劇中のエフェクトもかなり特殊で、コミックもこんな感じとの話を聞いたので気になる…
〈映像とコミックとマルチバース〉
見る側の変化として、前作と今作では自分のアメコミ経験値があがったことがあります
なので今回はとても「動くコミックだ!!」とより感じました
前作は「絵柄の違うキャラクターのアニメ」という印象でしたが、今回は本当に「違うコミックが一堂に会している」と思いました
パンクのテクスチャもそうだし、グエンも前回はそんな絵柄が違う印象なかったですが、自分のバースに帰った際の背景がもう別物
実写とかレゴも出てきましたが、それもコミックの枠線がついているような感覚でした
それまで見たことあるマルチバースだと、実写でほかのレーベルの役者が出てきたりとか、同じキャラクターの別バージョンみたいなもので、それがマルチバースだと思っていました
それに間違いはないのですが、今回は本当に「違う世界線から集まってる」感がすごくて、これがマルチバースか…と
スパイダーマンの世界がこれほど広がっている証拠でもあるかと思います
書き手の数ほど世界がある、とでもいうような
今回コミック以外もいろいろ出てきましたが、私が見つけられてテンション上がったやつ
・ホームカミングにでていたドナルド・グローヴァーのプラウラー
・ボンバスティック・バッグマン
・MarvelHQで配信している子供向けのやつ(たぶん)
コミックあんまり詳しくないので、ちゃんと読んでる人はもっと楽しいんだろうなと思います
あと、これは完全に希望的観測なのですが、実写スパイディ2人がカノンの説明で出てきたんですが、トムホランドくんだけ映像なかったんですよ…次回出たりするのかな…
今回スパイダーハムとノワールが全然出てこなかったので途中まで残念に思ってましたが、最後のマイルズ救出隊の中にいましたね!!!
来年が待ち切れない!!!
ホラー小説感想 : 予言の島
[あらすじ]
瀬戸内海の霧久井島は、かつて一世を風靡した霊能者・宇津木幽子が最後の予言を残した場所。二十年後《霊魂六つが冥府へ堕つる》という――。天宮淳は、幼馴染たちと興味本位で島を訪れるが、旅館は「ヒキタの怨霊が下りてくる」という意味不明な理由でキャンセルされていた。そして翌朝、滞在客の一人が遺体で見つかる。しかしこれは、悲劇の序章に過ぎなかった……。
今一番好きな作家 澤村伊智さんの長編ホラー
怒涛の山場に2度読み必須の結末、最高のエンタメ小説でした
かなりミステリっぽいので怖いの苦手な人も挑戦してみてもいいかも
※以下感想 微ネタバレ注意※
決定的な内容には触れてません
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澤村さんの作品は怖いのはもちろん、結局は人が一番怖いという作風がツボで今貪り読んでます
訳のわからない化け物も怖いんだけど、一番ゾッとするのは人
今回も人間怖かったですね
澤村さんは地元が近いようなので、その影響か文章がすごく読みやすく感じるんですよね
ただ、今回ちょっと文が散ってて読みにくいかなと思いました
「ぼぎわんが来る」でお馴染み比嘉姉妹シリーズ以外の長編読むの初めてだからなかと思ったんですが……
やっぱり澤村伊智は文章がうまかった!!!
最後ゾワッッッとすると同時に、それまでの違和感がすらする解けて感動しました
まだ1回しか読んでないですが必ず読み返します
冒頭に横溝正史の引用が載ってるんですが、本文の内容はある意味アンチホラー、アンチミステリーのような風体です
「ぼぎわん…」怖くても読めたよって人はぜひ読んでほしい
因みに私は数年前までホラー読めなかった勢です
映画感想 : ザ・フラッシュ
めちゃめちゃ楽しみにしていた映画がやっと公開しました!!!
色々あって、本当に公開するんか、といった時期もありましたが、本当に見れてよかった。
※以下感想 ネタバレ注意※
原作フラッシュポイントのネタバレも含みます。
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〈キャラクターについて〉
まず!当方映画ジェスティスリーグ大好きマンなので(劇場公開版もスナイダーズカットも)、冒頭の救助シーンめちゃめちゃ楽しかった!
今作が最後のベンアフレックのバッツもしっかり活躍してたし、ワンダーウーマンも出てきて、ようやくあの続きが見れた感じがして嬉しかったです
そしてキートンバッツも最っっっっっっ高でしたね。ガジェットとかビークルとかもあえて最新版になってなくて、「あの頃」に戻ったバットマンの感じがひしひしと伝わってきました
クライマックスの戦闘の時にくどいほど流れる「バットマンのテーマ」、あれ好きだなー
「違う世界観のキャラクターが共闘している」感覚が音楽で鮮明になりました
同じ日公開のスパイダーバースでは、絵柄を変えることでそれを表現していますが、実写だとそうはいかない
だから「音楽」でそのキャラが纏う空気を変えて世界観を表現しているんだなと思います
他の映画でもやってる事ですが、この「マルチバース」の作品において、こんなにも効果的なんだと思い知らされました
スーパーガールも強くてかっこよかったですね
病院着のまま敵蹴っ飛ばすの最強感が出ててよかったです
今までのスーパガールのイメージをぶっ壊したビジュアルも最高でしたが、カル=エルの従姉妹なんだから、今回のビジュアの方がそれっぽいのでは、と思いました
またどこかで出てほしい
〈お母さんとトマト缶〉
原作のフラッシュポイントでは、フラッシュの宿敵がお母さんを殺した犯人だったり、割と意図的にめちゃめちゃにしようとしている感がありましたが、今回はたった1つのトマト缶で全てが変わってしまうという所がドラマだなと思いました
映画のバリーアレンはオタクでタイムリープものの映画も見ているようだったので、犯人を殺さなきゃいけない、とか重大な事だったら過去に戻ってないはずなんです
過去を変える重大さがわかっているから映画冒頭もかなり迷っていた
だけど「トマト缶1つ」という些細な事に気がついたから過去に戻ってしまうんですね
地球が滅ぶ世界線か否かの違いがたったのトマト缶1個
散々壮絶な戦いをした後でスーパーに戻ってきた時に、それかーーと思い直してとても切なくなりました
でも、トマト缶1つでそんな事になるんなら、上の棚に移動しただけでベンアフレックもジョージクルーニーになるわな
〈DC映画のエンドゲーム〉
MCUのファン感謝祭がエンドゲームであれば、DCは今回ですね
ラストの色んな世界が出てくるとことは内心叫びっぱなしでした
ジョーカーの声だけ、どのジョーカーかわからなかったから詳しい方教えてください
ニコラスケイジもやっとスーパーマンできて良かったですね
あの世界線の映画1本見たかったな
今後こんなに「DC映画追いかけてきてよかったーー!!」と思わせてくれる映画は無いのではないでしょうか
ユニバース作品とも違う、スパイダーマンノーウェイホームの時とも違う、もっとノスタルジーの乗った感激でした
リアルタイムで見てなかったとしても、「鳥だ!飛行機だ!」は知ってますもんね
フラッシュが過去に遡る時、過去から帰ってくる時に思い出を振り返っていたように、我々もDC映像作品の思い出を振り返っていたような気がします
2週目の入場者特典がバットマンのシールとの事で、もう一回行きたいなー
とにかく今回キートンバッツがめちゃめちゃ好きでした
(たまにパステルでお絵描きしています)
映画感想 : ボーンズアンドオール
[あらすじ]
人を食べてしまう衝動を抑えられない18歳の少女マレンは、同じ秘密を抱える青年リーと出会う。自らの存在を無条件で受け入れてくれる相手を初めて見つけた2人は次第にひかれ合うが、同族は絶対に食べないと語る謎の男サリーの出現をきっかけに、危険な逃避行へと身を投じていく。
ルカ・グァダニーノ監督とティモシー・シャラメという事で、完全に『君の名前で僕を呼んで』の気分で見に行きました
裏切られた!といえばそうでもないし、想定通りだった訳でもなく
見てる間ずっと、「そういえばこの人『サスペリア』も撮ってたなぁ」と思うホラー展開
でも地は『君の名前で…』だよなぁ、と思いつつ、ホラーと青春ロードムービーの狭間をゆらゆら揺れている感覚で鑑賞していました
※以下感想 ネタバレ注意※
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最後のシーン、マレンはリーを食べたのだろうか
私は食べなかったと思います
最後荒野に2人が一緒に座っていましたが、あれは食べて一緒になったのではなく、マレンもその後死んだのではないかと考えます
マレンはずっと食人に否定的で、否定以上に拒絶していました
愛するものの頼みであっても、彼女は食べる事を選択しなかったと思います
特にずっと焦がれていた母に会ってから、捕食対象としてしか見られなかった事に絶望していたはず
彼女の家族を奪っていった食人衝動を愛する者に向けるとは考えにくいなと
そうであって欲しいと思います
最近目にする食人に関する創作物では、「食人は食われるものとの絆である」という事が描かれていることが多いです
最近見たDisney +ドラマ「ガンニバル」だと、食人は故人の弔い、小説「僕は美しい人を食べた」では愛の形としてそれぞれ描かれています
食われるものに情を移してはいけない、食うことこそが最大の敬意だとでもいうような
今回の作品では宗教的、儀式的な動機は描かれていません
この映画に出てくる食人者は、食われる人間にあまり思い入れがあるわけではなく、ただ衝動や飢えで人を食っています
ただ肉食獣が獲物を捕食するように、人間を「捕食」する、他の作品ではあまりない描かれ方ではないかと思います
多くの作品では「食べる理由」焦点が置かれ、それがテーマであったり、作品の重要な謎であったり、なにか「意図的に」やっているものとして語られる事が多いのではないでしょうか
この映画では、人種の違い、性別の違いなどと同じように、そう生まれてしまったから仕方のないもの、と説明されています
したがって、「人を食う理由」ではなく、「人を食う星の下に生まれてしまってどう生きていくか」という事がテーマになっているのです
この映画がホラー映画でなく青春ロードムービーの仕上がりになっているのは、「食人」という行為が、マイノリティの生きづらさや、若者が生き方に悩む様のように描かれているからだと思います
ホラーでもなく、ティーンムービーでもない、むしろどっちでもある作品
怖いもの見たさで行ったら、思わぬところに刺さりました
粘度の高い血が好きな人、好きな人を食べたい衝動に駆られる人におすすめです